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【医師監修】黄体期とは?月経周期の基礎知識

黄体期とは?月経周期の基礎知識

女性の体はホルモン分泌の変化に伴って、卵胞期、排卵期、黄体期、月経という4つの周期に分かれます。今回はそのうちの黄体期について見ていきましょう。黄体期とはどんな時期なのか、体にはどんな変化があるのか、妊娠とどのような関係があるのかなど、黄体期に関する基本的なことを知っておきましょう。

黄体期とは

黄体期は月経周期のひとつで、「排卵が終わってから月経が開始するまでの期間」にあたります。排卵が終わった後の卵胞(卵子を包む袋)が「黄体」と呼ばれる状態に変化する時期であることから、黄体期と呼ばれています。黄体期には女性ホルモンのうち、プロゲステロンと呼ばれる黄体ホルモンが主に分泌されるようになります。

黄体期とは

プロゲステロンは上の図のように、卵胞期の半ば頃から分泌され始め、黄体期になるとその分泌量が卵胞ホルモン(エストロゲン)を上回ります。そして月経が始まると、プロゲステロンの分泌量は再び低下し、エストロゲンが優位になっていくのですが、プロゲステロンが優位になっている黄体期はその影響によって、体にさまざまな変化が生じます。

黄体期の女性の体

黄体期の女性の体に生じる変化について、詳しく見ていきましょう。

基礎体温の上昇

運動、食事の摂取、感情の起伏など、体温を変動させることを避けた安静時の体温のことを「基礎体温」といいます。黄体期にはプロゲステロンの影響で、基礎体温が上昇します。そのため、いつもより暑いと感じたり、ほてったような感覚になったりする人もいるでしょう。

子宮内膜の変化

黄体から分泌されたプロゲステロンは、排卵された卵子が着床しやすくなるよう、子宮内膜の質を変化させます。これによって子宮内膜は着床に適した状態になります。

おりものの変化

プロゲステロンの影響により、子宮頸管(しきゅうけいかん)という器官から分泌される頸管粘液(けいかんねんえき)の質や量が変化します。それにより、おりものの状態に変化が生じます。排卵前はサラサラで量が多かったおりものが、黄体期には量が減り、粘度が高く白っぽい状態になります。この状態のおりものは下着につくととれにくい傾向があるので、洗濯が大変なことがあるかもしれません。

乳房が張る

プロゲステロンによって乳腺の発育が進むため、乳房が張りやすい状態になります。人によっては痛みを感じることもあるでしょう。

むくみなど体調の変化

黄体期には体に水分をため込みやすくなるため、むくみが生じやすくなります。手足がむくんだり、急に体重が増えたりすることもあるでしょう。人によっては頭痛が出たり、おなかが張ったりすることも。こうした症状はPMS(月経前症候群)と呼ばれています。

感情の変化

PMSの症状のひとつとして、イライラしたり怒りっぽくなったり、気分が落ち込んだりなどの精神症状が現れる人もいます。PMSの精神面での症状がひどく、日常生活に影響を与えるようになるとPMDD(月経前不快気分障害)といいます。

黄体期の女性の体

妊活と黄体期

女性にとってあまりうれしいとはいえない体の変化が生じる黄体期ですが、妊活中の女性にとっては、妊娠のための大切な時期にあたるといえます。
妊娠は、受精卵が子宮内膜に着床することによって成立します。それには、プロゲステロンが適切に分泌されて機能し、子宮内膜が受精卵の着床に適した状態になっていることが重要です。つまり妊娠が成立するには「月経がある」ことや「排卵がある」ことだけが重要なのでなく、月経周期において「黄体期がきちんとある」ことも大切といえるのです。
まずは自分の月経サイクルの中で、いつが黄体期にあたるのかを把握してみましょう。基礎体温を測定し記録することは重要です。黄体期の把握には「妊活カレンダー」が便利です。
妊活カレンダーに前回の月経開始日と月経サイクルの日数を入力すると、排卵日や月経開始日、最も妊娠しやすい日を予測した結果が表示されます。黄体期にあたるのは、排卵日~月経開始日までの期間です。その時期に基礎体温の上昇など、体の変化が生じているかどうか、確認しておきましょう。
なお、黄体期は14日程度続くのが一般的で、日数が経過して黄体期が終わり、月経が始まる時期になると、上昇していた基礎体温は再び下がります。ただし妊娠が成立している場合、基礎体温は低下せず、高い状態のまま保たれていきます。妊活中はこうした基礎体温や体調の変化など、自分の体に目を向けておきましょう。

黄体期がない人もいる? 黄体機能不全とは

中には何らかの原因で黄体期が短くなってしまう「黄体機能不全」と呼ばれる状態になるケースもあります。黄体機能不全になると、プロゲステロンの分泌がうまくいかなくなるなどして黄体期が短くなる、不正出血が生じるといった影響が生じます。また妊娠が成立しづらくなったり、着床してもおなかの中で赤ちゃんが育たない不育の原因になったりすることもあるようです。
基礎体温の記録で高温期がおよそ10日以内だったり、低温期から高温期へと変わるのに3日以上かかったりすることが多い場合は、かかりつけの医師に相談してみましょう。

黄体期がない人もいる? 黄体機能不全とは

黄体ホルモン検査(黄体機能検査)でわかること

産婦人科(主に不妊治療施設)では、黄体機能が適切にはたらいているかどうかを検査でチェックすることも可能です。黄体機能検査と呼ばれるこの検査では、黄体期の中頃(5~7日目頃)に採血してプロゲステロンの値をはかり、黄体機能を評価します。黄体機能不全の場合、着床不全や早期流産を引き起こすこともあるため、適切な治療を行うことができます。

まとめ

黄体期にはむくみが増えたり、イライラしたりなど、女性にとってあまり好ましくない変化が少なくありません。しかし、黄体期があることで子宮内膜が妊娠に適した状態に整ったり、体温が上昇して受精卵の着床が促されたりなど、女性を妊娠に導く準備が進められていきます。妊活において、黄体期は大切な時期といえます。
妊活カレンダーなどを活用し、自分の月経サイクルや体調の変化に目を向けておきましょう。そうした日々の積み重ねが、妊活にとってよい状態の体をつくる基本になっていくことでしょう。
なお、黄体期の不快な症状は、婦人科での治療やケアで軽減できることもあります。PMSなどに悩んでいる場合は医師に相談してみましょう。

この記事は2021年9月14日時点の情報です。

監修者

河上 祥一先生

河上 祥一先生

社会医療法人愛育会 福田病院 病院長
1991年、国立琉球大学医学部医学科卒業。同年、熊本大学医学部附属病院産科婦人科入局。1997年、水俣市立総合医療センター産婦人科副医局長。1998年、飯塚病院産婦人科医局長代理。2006年、福田病院病院長に就任。また、公益社団法人くまもと被害者支援センター理事、日本産科婦人科学会 代議員、あんしん母と子の産婦人科連絡協議会 理事を務める。

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Last Updated : 2022/Mar/23 | CH-20220308-24