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プロバイオティクス(乳酸菌・ビフィズス菌)による腸活と産後ママの母乳に関係はある?
産後は生活の変化や育児の忙しさで食事に偏りが生じる場合もあり、体調に影響することもあります。ここでは、産後ママの腸内環境と母乳の関係や免疫サポート成分について解説します。
産後の体調と腸内環境の関係
バランスの良い食事が難しい産後
産後のママの体は、妊娠中からの大きな変化に加えて、出産・授乳・睡眠不足・生活環境の変化など、まさにフル稼働になります。また、出産による体への負担がまだ残っているのが産後。そんななかで「自分の健康より赤ちゃん優先」「栄養バランスまで気を配れない」というのは、多くのママが感じる悩みかもしれませんね。授乳・オムツ替え・寝かしつけに追われて、赤ちゃんのお世話でまたたく間に時間が過ぎてしまう…。そんなママも多いのではないでしょうか。睡眠が細切れになりやすく、食事がゆっくりとれないことも多くなりがちで体調管理が難しい時期です。産後ママへの調査では、特に「栄養素をバランスよく摂ることが難しい」と感じている方が87.8%※にものぼり、たくさんのママが栄養バランスに悩みを抱えていることがわかります。
※2025年9月エレビット「産後女性の意識・行動調査」より/n:460[回答者:産後/年齢20〜30代 女性]
※2025年9月エレビット「産後女性の意識・行動調査」より/n:460[回答者:産後/年齢20〜30代 女性]
授乳中のママはしっかり栄養を
妊娠中や授乳中のママの食生活は、母子の健康や母乳にも関連があるとされています。特に妊娠中や授乳中は、食事の栄養バランスに配慮が必要な時期です。日本では、妊娠前・妊娠中・産後の女性に向けて「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」が公表されています。
妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針
~妊娠前から、健康なからだづくりを~
- 妊娠前から、バランスのよい食事をしっかりとりましょう
- 「主食」を中心に、エネルギーをしっかりと
- 不足しがちなビタミン・ミネラルを、「副菜」でたっぷりと
- 「主菜」を組み合わせてたんぱく質を十分に
- 乳製品、緑黄色野菜、豆類、小魚などでカルシウムを十分に
- 妊娠中の体重増加は、お母さんと赤ちゃんにとって望ましい量に
- 母乳育児も、バランスのよい食生活のなかで
- 無理なくからだを動かしましょう
- たばことお酒の害から赤ちゃんを守りましょう
- お母さんと赤ちゃんのからだと心のゆとりは、周囲のあたたかいサポートから
出典:厚生労働省「妊娠前からはじめる妊産婦のための食生活指針」
産後は妊娠中と同様に、十分な栄養摂取が大切なタイミング。「日本人の食事摂取基準」では、授乳婦の基準も定められています。授乳中は、エネルギーをはじめ、たんぱく質、ビタミンA、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、葉酸、ビタミンC、鉄、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン、モリブデンといった、じつに多くの栄養素を妊娠前よりも多く摂取することが推奨※されています。ですから、バランスの良い食事をしっかりとることが大切です。また、十分な水分摂取も母乳の分泌には必要です。
※出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
食生活の乱れが腸内環境にも影響!?
けれども、産後はどうしても食事の栄養バランスが乱れてしまうことがありますよね。
- 朝食抜きになってしまう
- 簡単に食べられるパンやおにぎりに偏る
- 自分の食事を用意する時間がとれない
このような毎日が続いてしまうと、腸内環境にも影響して腸の働きも乱れやすくなります。すると、便秘や体調不良につながりやすく、全身の健康に影響してしまうこともあるため注意が必要です。
腸内環境が乱れると、どうなるの?
腸は“第二の脳”と呼ばれ、免疫のバランス調整や、気分やストレスにもかかわっています。腸内環境が乱れると、こうした働きがスムーズにいかず、産後にみられやすい「疲れやすい」「気分が上がらない」といった不調につながるかもしれません。ですから、腸の状態を整えることは産後の体調管理にも役立つといえそうです。ママが健康でいることは、母乳育児を続けるうえでも大切です。腸内環境の乱れを招かないよう、日々の食生活を見直していきましょう。
しっかり体調を整えたい
授乳中
赤ちゃんの腸内フローラは、生後およそ3年のあいだに、いろいろな菌が増えてバランスが整っていき、そのバランスが将来の健康にも関わると考えられています。母乳は腸内フローラの形成を助け、ママの腸内環境が母乳を通じて赤ちゃんに影響する可能性も報告されています。また母乳は、ママの血液からつくられるため、授乳中の体調や栄養状態はとても大切です。ママの腸内環境がより良く整っていると、ママの健康維持に役立ち、その結果として赤ちゃんに届ける母乳にもうれしいメリットがあるといえそうです。
母乳と赤ちゃんの免疫について
母乳は、赤ちゃんにとって最初の「食事」であると同時に、免疫の発達を支える重要な役割も担っています。近年の研究では、ママが妊娠中から授乳期にかけてプロバイオティクスを摂取することで、母乳中の免疫をサポートする成分が増加することが報告されています。
例えば、母乳中に含まれる TGF-β(トランスフォーミング増殖因子)や IgA は、赤ちゃんの免疫機能の発達を支える大切な成分です。プロバイオティクスを摂取しているママの母乳では、これらの成分がより多く含まれていたという報告もあり※図1、図2、ママ自身の栄養選択が、母乳の質を通じて赤ちゃんの健やかな成長を支える可能性が示唆されています。
母乳に含まれるTGF‑βは、乳児の免疫の発達やアレルギーに関連する可能性が示されています※2。
※1 Rautava S, et al.: J Allergy Clin Immunol. 2002; 109(1): 119-121より作図
※2 Kalliomäki M, wt al.: J Allergy Clin Immunol. 1999; 104(6): 1251-1257
母乳に含まれるIgAという抗体は、赤ちゃんの未熟な腸を外からの刺激から守る役割を担っています※4。
※3 Prescott SL, et al.: Clin Exp Allergy. 2008; 38(10): 1606-1614
※4 Gopalakrishna KP, et al.: Nat Med. 2019;25(7):1110-1115
母乳を飲む赤ちゃんのために、プロバイオティクスをとろう
授乳中で健康管理が難しいママこそ、乳酸菌やビフィズス菌などのプロバイオティクスを活用し、毎日のちょっとした腸活が健康の味方になってくれます。授乳中のママ向けのプロバイオティクスのサプリメントなら、無理なく産後ママも取り入れやすいといえるでしょう。母乳を飲む赤ちゃんのためにも、産後は毎日続けられる腸活に取り組むことで健康維持ができるといいですね。
Last Updated : 2026/Jul/22 | CH-20260521-18
