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第4回プレコンセプションケア・オープンセミナーに協賛(特別協賛)しました

2019年3月7日

2018年11月13日(火)に、 慶應義塾大学三田キャンパス北館ホールにて国立成育医療研究センターと慶應義塾大学SFC研究所 健康情報コンソーシアムが共催する「第4回プレコンセプションケア・オープンセミナー」が開催され、バイエル薬品(株)は特別協賛企業として参加してまいりました。
「プレコンセプションケア」とは、将来の妊娠を考えながら、女性やカップルがより健康になるために必要な知識と行動のこと。プレコンセプションケアの啓発の一環として開催される本セミナーの今回、第4回では「葉酸」をテーマに多くの先生方がご講演されました。

葉酸プロジェクトの実績と科学的根拠

女子栄養大学 副学長 香川 靖雄先生

長年、葉酸の研究をされている、香川 靖雄先生は、葉酸プロジェクトの実績と科学的根拠についてご講演されました。
葉酸は、健康な身体をつくるためにはとても重要な栄養素ということで、埼玉県坂戸市では市をあげて葉酸を摂取することを推奨する「坂戸市葉酸プロジェクト」という活動があるほど。婚姻届提出時にも葉酸摂取を推奨されるとのことです。
海外と比べても日本は葉酸の摂取量が全然足りておらず、葉酸の持つ力を知って、もっと積極的に葉酸を摂取してほしいと香川先生は述べられていました。

葉酸代謝と遺伝子多型

福島県立医科大学医学部 産婦人科学講座 ふくしま子ども・女性医療支援センター 講師 太田 邦明先生

「代謝」について知見が深い太田 邦明先生は、プレコンセプションケアにはなぜ「葉酸」が必要なのかについて、葉酸代謝経路の解説を中心に詳しくご講演されました。
妊娠時の葉酸欠乏によって起こる「葉酸代謝異常」は胎児の発育にとっては本当に重大なことなのです。

また、葉酸代謝遺伝子の異常があると葉酸が体の中で上手く使われないそうです。日本人はこの葉酸代謝遺伝子の異常を持つ確率が高いことからも、日本全体が、もっと「葉酸」に注目をする時代になることを願っていると、太田先生。
より上手く代謝させるためには、葉酸とビタミンB群を含むマルチビタミンを一緒に摂取することをお勧めされていました。

くすりと葉酸

国立成育医療研究センター 妊娠と薬情報センター 肥沼 幸先生

葉酸代謝との関連がある薬については、肥沼 幸先生がご講演されました。
体内の葉酸濃度を低下させてしまうお薬があることをご存知でしたか?せっかく摂取した「葉酸」を最大限体内でキープするためにも、お薬を服用する前に医療者にたずねたり、薬の説明書を確認するなど、服用される方ご自身でも知識を得ておくことが大切だと述べられていました。

二分脊椎症と葉酸

東京女子医科大学腎臓病総合医療センター 泌尿器科 准講師 鈴木 万里先生

鈴木 万里先生は、二分脊椎症の症状についてご講演されました。
二分脊椎症の症状の一つとして「膀胱機能障害」があります。
排尿筋が弛緩しないことで起こる「蓄尿障害」や排尿筋括約筋協調不全で起こる「排尿障害」といった症状があり、患者さんやご家族の生活にもとても大きな影響を与える障害です。
お腹の赤ちゃんにこのような障害が起こることを防ぐ方法の一つとして葉酸の摂取を勧められていました。
二分脊椎症の患者さんが生涯もっとも顔を合わせる医師は泌尿器科の先生とのこと。泌尿器科の先生ならではのお話に、会場のみなさまも熱心に耳を傾けていらっしゃいました。

葉酸アンケート調査結果に関して

慶應義塾大学 SFC研究所 上席所員/健康科学者 本田 由佳先生

日本人若年男女のヘルスリテラシーについて研究をされている本田 由佳先生は、若い世代の「葉酸」に対する認知やイメージについてのアンケート結果を基にご講演されました。
男女共に「葉酸」については「体に欠かせない栄養素」であることは認識されており、葉酸の摂取意向は7割程度の人がもっているものの、摂取が難しく、自身に不足を感じる栄養素と認識されているという結果が出ているそうです。(全体:n=1766,男性:n=858,女性:908)
また、順天堂大学小児科教室と外部機関との共同研究の結果としても葉酸は充足率75.7%と日本人に不足している栄養素の1つとして挙げられるとのことでした。

学生考案ー元気な赤ちゃんを産むための大切な栄養素 “葉酸” レシピ

第10回葉酸たまご甲子園準優勝チーム 大阪青山大学 健康科学部健康栄養学科 2年次
二宮 裕佳さん、山本 萌さん

2018年8月に開催された「葉酸たまご甲子園」で準優勝された、二宮 裕佳さん、山本 萌さんより、大会のために開発された「葉酸レシピ」が紹介されました。
忙しい大学生活の中で試行錯誤の末に出来上がったメニューは、1食でなんと葉酸を598.5μgも摂れる栄養もアイデアもたっぷりの素晴らしいレシピ。会場からも大きな拍手が送られました。

ビッグデータからの健康情報と葉酸

慶應義塾大学環境情報学部 准教授 中澤 仁先生

「葉酸」という言葉を広めるためにデータ等ができそうなことについて、中澤 仁先生がご講演されました。
「葉酸」という言葉を広めるためには、マーケティング戦略的に「葉酸」を捉えてより受け入れやすくし、認知度を高めること。また、「ナッジ」と「通知」で無意識に意識に介入して摂取行動を起させることが必要となります。
この2つを実施するにあたり、まずは葉酸とは何であるか、わかりやすい情報に整理すること、そして、どのタイミングでどこでその情報を得られるかがとても大切と述べられていました。
現代では、スマートフォンの技術がとても進んでいますので、スマートフォンを活用し、人に情報を伝えるタイミングを人に合わせて選ぶことが、より確実に伝わる手法となるとのことでした。

パネルディスカッション

ご講演された先生方全員が登壇され、パネルディスカッションが行われ、質問に対し、各先生方がわかりやすくお答えになられました。

  • 質問:葉酸摂取を普及させるためには、女性のどのタイミングからの情報提供が一番望ましいでしょうか?

    香川 靖雄先生

    ご回答:プレコンセプションですから、妊娠してからでは遅いです。婚姻届を出したときから葉酸の知識があるといいと思います。

  • 質問:食事の補助としてサプリメントを摂る際に、選ぶ基準があれば教えてください。

    太田 邦明先生

    ご回答:天然の葉酸は合成の葉酸の半分しか体内で吸収されないので、せっかく摂るなら合成の葉酸をお勧めします。代謝経路からもマルチビタミンが含まれているものが望ましいです。また、サプリメントを飲むことを習慣化することも大事なことなので、サイズ感も小粒で飲みやすいものを選ぶということも重要だと思います。

  • 質問:葉酸代謝に関連するお薬を内服している女性が、きちんと葉酸摂取ができるようにするためにはどのようなことが必要でしょうか?

    肥沼 幸先生

    ご回答:女性ご自身が服用しているお薬に対する知識を持っていただくこと。また、医療者が妊娠を希望される方や妊婦さんに対して、葉酸が低下するようなお薬を処方するときは、葉酸を摂る必要があることを、きちんとお伝えするべきだと思います。

  • 質問:赤ちゃんが二分脊椎症になってしまうリスクの高い女性に、きちんと葉酸を摂取してもらうことが重要だと思われる理由を教えていただけますでしょうか?

    鈴木 万里先生

    ご回答:3親等以内に二分脊椎症の方がいると、遺伝をする可能性が高い病気です。ご自身が二分脊椎症の場合は赤ちゃんに、第1子が二分脊椎症の場合は、第2子以降にもリスクが及ぶ可能性があります。この病気は先々まで見据えなければならない病気なので、自分の子供が親になったときを考えて、前もって葉酸について勉強し、摂取しておくことが重要だと思います。

  • 質問:色々な方と接する中で、やはり葉酸に対する知識は大切だと感じる場面がありますか?

    本田 由佳先生

    ご回答:葉酸をもっと早くに知っておけばよかったとおっしゃる方や、どのように摂取したらいいかわからなくて後々後悔されている方もいらっしゃるので、葉酸に対する知識を得るということは重要だと感じています。
    葉酸に対する知識を広めるためには、学校だけではなく、官学一体になって何か一緒にできることを考えていけたらと思っています。

  • 質問:一般の人が葉酸に触れる機会で一番効果的なのはSNSでしょうか?

    中澤 仁先生

    ご回答:妊活サイトや、お薬手帳などに組み込むことも非常に効果的だと思います。その一方で、お友達同士で情報を交換することも大切なので、その手段の1つとして、SNSはとても有効だと思います。

プレコンセプションケア宣言

国立成育医療研究センター 周産期・母性診療センター母性内科 診療部長 荒田 尚子先生

最後に、プレコンセプションと葉酸をテーマとした第4回目のセミナーのプレコンセプションケア宣言が、荒田 尚子先生より発表されました。

【プレコンセプションと葉酸】

・妊娠を計画している女性、または妊娠中の女性は葉酸をはじめその他のビタミンなど多くを含む栄養バランスがとれた食事をとりましょう。

・赤ちゃんの神経管閉鎖障がいの発症リスクを減らすために妊娠の1か月以上前から妊娠12週までの期間はサプリメントから1日0.4mgの葉酸を摂取しましょう。

・赤ちゃんに神経管閉鎖障がいが発症するリスクのある女性は1日に~5mgの葉酸摂取でリスクを減らすことが期待できます。特に、神経管閉鎖障がいのある赤ちゃんの妊娠を経験された方は、医師に相談して妊娠計画中から1日4~5mgの葉酸を摂取しましょう。

以前に神経管閉鎖障がいのある赤ちゃんの妊娠を経験された女性、女性もしくはパートナーの男性が神経管閉鎖障がいをもっている場合、バルプロ酸やカルバマゼピンを内服している女性、糖尿病で治療中の女性など。

約3時間にわたって先生方がご専門の視点から「葉酸摂取の重要性」摂取の重要性について語られたこのセミナーは、とても濃く、出席された方々も大変勉強になったと述べられていました。

バイエル薬品は、葉酸とマルチビタミンのサプリメント「エレビット」を通じ、「プレコンセプションケア」を応援してまいります。

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