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【医師監修】知っておきたい妊活の基礎知識。妊娠するために今できることは?
「赤ちゃんを授かりたい」と妊活を始めると、これまであまり考えたことのなかったさまざまな疑問が頭をよぎるようになります。
どのタイミングでセックスをしたらいいの?日常生活ではどんなことに気をつけたらいいの?そんな疑問をもつ妊活初心者さんのために、妊娠の基礎知識と、妊活のためにできることをまとめました。
妊娠の成立に必要なプロセスは?
妊娠が成立するまでに、体の中ではどんなことが起きるのでしょうか? おさらいしておきましょう。
射精
腟内に射精された精子は、子宮頸管(しきゅうけいかん)を通って子宮、卵管へと進みます。卵管までたどり着ける精子は、ほんの一部です。精子は女性の体内で、約72時間生きるといわれています。
排卵
卵巣で成熟した卵胞(卵子が入った袋)から卵子が飛び出し、卵管采に取り込まれます。排卵された卵子の寿命は約24時間といわれています。卵子の寿命は精子と比べてずっと短いのがポイントです。
受精
卵管で卵子の中に精子が入り、受精卵になります。
受精卵の移動・発育
受精卵は細胞分裂を繰り返しながら、卵管から子宮へと移動します。
着床
子宮に到着した受精卵は、子宮内膜にもぐり込みます。着床すると妊娠が成立したことになります。
今の体の状態を知りましょう
妊娠成立までのプロセスのどこかに問題がある場合、妊娠には至りません。
妊活をはじめるにあたり、まずはパートナーと一緒に病院を受診し、今の体の状態を知るため検査してみることをおすすめします。妊娠の妨げになる原因が見つかれば、すぐに治療することで妊娠のチャンスが増えるでしょう。
今すぐできる妊活方法
基礎体温を測定・記録して体の状態を知る
基礎体温とは安静時の体温のことで、目覚めてからすぐ、毎日ほぼ同じ時間に婦人体温計で測ります。数値はアプリなどに記録してグラフ化します。
基礎体温の測定・記録を続けて行うことで、体の変化を知ることにつながります。
基礎体温の正常なパターンは、「低温期」と「高温期」の2相になっていて、高温期の長さが12~14日ある※状態です。高温期がなく低温期が続くなど気になることがある場合は、医師に相談しましょう。
また、「低温期」から「高温期」に変わる時期に排卵が起こるので排卵日の予測にも役立ちます。
※月経周期が28日の場合
妊娠しやすいタイミングをとる
妊娠の可能性が高い性交のタイミングは、排卵予想日だけでなく、その数日前から2回から3回行うと有効です。
排卵日の予測には基礎体温、月経周期の記録が役立ちます。また、排卵検査薬を利用したり、産婦人科での超音波検査などの方法でも排卵を予測することができます。
生活習慣の見直し
生活習慣を見直して、妊娠に向けた体づくりをしましょう。
- 1日3食、栄養バランスの取れた食事を適量とる。葉酸は積極的に摂取を。
- 適度な運動で体力をつけるとともにストレスの発散を。
- 睡眠は十分にとり、疲れを溜めない。
- やせすぎ太りすぎにならないよう注意する。
- 喫煙者は禁煙する。
不妊治療の保険適用について
2022年4月から不妊治療の保険適用が開始されました。
保険適用の条件をチェックしてみましょう。
対象治療法 | 生殖補助医療 (体外受精、顕微授精、採卵、胚培養、胚移植など)、 男性不妊症治療 タイミング法、人工授精 (※一般不妊治療は年齢制限・回数制限はなし) |
対象年齢 | 治療開始時の妻の年齢が43歳未満 |
保険適用回数 | 40歳未満:1子ごと胚移植6回まで 40歳以上43歳未満:1子ごと胚移植3回まで |
婚姻関係の確認 | 下記のいずれかに該当すること 婚姻関係にある事実婚である。事実婚の場合は、下記を確認する ・重婚でない(両者がそれぞれ他人と法律婚でない)こと。 ・同一世帯であること。なお、同一世帯でない場合には、その理由について確認すること。 ・治療の結果、出生した子について認知を行う意向があること。 |
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妊活はパートナーと一緒に取り組みましょう
妊活は女性が主体になりがちです。しかし、妊娠のために体のコンディションを整えておく必要があるのは男性もおなじです。生活習慣の改善のためにできることを、ふたりで考えて行動すると、よりコミュニケーションも深まるでしょう。
また妊活中、なかなか妊娠に至らないと焦りを感じたり、パートナーとの間にすれ違いが生じて孤独を感じてしまうことがあるかもしれません。しかし、妊活はパートナーとふたりで取り組むもの。ふだんからお互いの考えや想いを共有し合い、支え合っていくことが大切です。
また、妊活方法について疑問や不安なことは、専門家である産婦人科の医師に相談しましょう。
この記事は2022年9月27日時点の情報です。
※2024年1月 株式会社RJCリサーチ調べ インターネット調査 調査対象:産婦人科、産科、婦人科、生殖医療関連診療科 150名
Last Updated : 2022/Sep/27 | CH-20220916-22