エレビット

トップ>妊娠TOP>妊娠中に知っておきたいこと>妊婦さんの「食事」に関するコラム>妊婦さんでも紅茶を飲みたい~カフェインとの上手な付き合い方

Share!
facebook
Twitter
LINE
 

【医師監修】妊婦さんでも紅茶を飲みたい~カフェインとの上手な付き合い方

妊娠中はカフェインの摂取量に注意する必要があります。カフェインの多い飲み物といえば真っ先にコーヒーが思い浮かぶという方も多いでしょう。コーヒーを制限する妊婦さんは多いようですが、紅茶についてはどうでしょうか。カフェインがおなかの赤ちゃんに及ぼす影響や、安全な飲み方について詳しくお伝えします。

妊婦さんはカフェインとどう付き合ったらいい?

妊婦さんが食事から摂る栄養素や成分は、胎児にさまざまな影響を与えます。成長に不可欠な栄養素もあれば、悪影響を及ぼす成分もあります。
カフェインはおなかの赤ちゃんに悪影響を及ぼす成分のひとつで、成長に必要な鉄分の利用を妨げる可能性があります。カフェインを摂りすぎると胎児が低体重になったり、流産を引き起こす可能性が指摘されています。

飲み物に含まれるカフェインの量

カフェインを多く含む飲料と、各々のカフェイン含有量は以下の通りです。

飲料名 カフェイン濃度 備考
コーヒー 60mg/100 ml 浸出方法:
コーヒー粉末 10 g/熱湯 150 ml
インスタントコーヒー
(顆粒製品)
57mg/100 ml 浸出方法:
インスタントコーヒー2 g/熱湯140 ml
玉露 160mg/100 ml 浸出方法:
茶葉 10 g/60 ℃の湯 60 ml、2.5 分
紅茶 30mg/100 ml 浸出方法:
茶 5 g/熱湯 360 ml、1.5~4 分
せん茶 20mg/100 ml 浸出方法:
茶 10 g/90 ℃430 ml、1 分
ウーロン茶 20mg/100 ml 浸出方法:
茶 15 g/90 ℃の湯 650 ml、0.5 分
ほうじ茶(浸出液) 20mg/100 ml 浸出方法:
茶 15 g/90 ℃の湯 650 ml、0.5 分

紅茶には、コーヒーの2分の1程度のカフェインが含まれることがわかります。

紅茶を飲むなら何杯まで?

日本では、妊婦さんのカフェイン摂取上限量が特に決められていません。しかし海外では、妊娠中に悪影響のないカフェイン最大摂取量が定められています。

  悪影響のない最大摂取量
世界保健機関(WHO) 300 mg/日
欧州食品安全機関(EFSA)、ACOG(米国) 200 mg/日
カナダ保健省 300 mg/日

紅茶に含まれるカフェインは100ml中に約30mgです。そのため妊娠中に紅茶を飲むなら、カップに150mlで1日4~5杯までにしておくといいでしょう。

カフェインを含まないお茶

コーヒーや紅茶などはカフェインの量が多めですが、カフェインを含まないお茶もあります。

麦茶

大麦が原料である麦茶は、ノンカフェインです。麦茶はミネラルを比較的多く含むため、麦茶を飲むことで水分だけでなくミネラルも補給できます。

黒豆茶

黒大豆が原料のお茶で、ノンカフェインです。

そば茶

そばの実が原料のお茶で、ノンカフェインです。

ルイボスティー

ルイボスティーはノンカフェインのお茶です。ポリフェノールが多く含まれているので、飲みすぎないように注意しましょう。

→ 妊婦さんはポリフェノールをとっても大丈夫?胎児への影響は?