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【医師監修】多胎妊娠とは?知っておきたい単胎妊娠との違い

多胎妊娠とは?知っておきたい単胎妊娠との違い

多胎妊娠(たたいにんしん)とは、いわゆる「ふたご」「みつご」など、2人以上の胎児を同時に妊娠することをいいます。厚生労働省の統計によると出生数全体のうち、約2%が多胎児です。

多胎児の妊娠にはリスクもあり、複数の子どもを育てていくことは身体的にも経済的にも負担が大きいものです。しかし、その一方で多胎児の家庭でしか味わえない喜びもたくさんあるでしょう。今回は多胎妊娠や、多胎児家庭が受けられる支援について詳しく紹介していきます。

多胎妊娠はいつわかる? 卵性と膜性とは?

2人以上の赤ちゃんを同時に妊娠することを多胎妊娠と呼ぶのに対し、1人の赤ちゃんを妊娠する場合を「単胎妊娠」と呼んで区別することもあります。ちなみに多胎妊娠の中で最も多いのは、95%以上を占めるふたごで、ふたごは双胎(そうたい)、みつごは品胎(ひんたい)といいます。

多胎妊娠かどうかは、単胎妊娠の場合と同じく、妊娠初期に医療機関で行う検査でわかります。妊娠初期の超音波検査(エコー)で、胎嚢(たいのう)という赤ちゃんを包む袋と、赤ちゃんの心拍などを確認するのですが、その際に単胎か多胎なのかも一緒に確認しています。

多胎妊娠の分類(1)卵性

多胎妊娠は、もとになった受精卵の数、胎盤や羊膜の数などにより、いくつかに分類されます。「卵性」は、そうした多胎妊娠の分類のひとつです。ひとつの受精卵が何らかの原因で複数に分かれ、それぞれ成長していくことを「一卵性」、同時にふたつ以上の卵子が排卵され、それらが別々に受精・着床し、成長していくのを多卵性多胎といいます。多卵性多胎のうち、ふたつの卵子とふたつの精子で受精・着床したのが「二卵性」の多胎です。
一卵性多胎では赤ちゃんの遺伝子、性別、血液型は同じになりますが、二卵性(多卵性)多胎では遺伝子は別々で、性別や血液型も違うことがあります。たとえば、一卵性のふたごは見た目がそっくりになることが多いですが、二卵性の場合は男女のふたごになることもあるのです。

多胎妊娠の分類(1)卵性

ちなみに一卵性多胎と二卵性多胎、どちらが多いのかを比べてみると、自然妊娠では一卵性のほうが若干多い傾向にあります。

多胎妊娠の分類(2)膜性

多胎妊娠のもうひとつの分類が「膜性(まくせい)」です。膜性は「赤ちゃん同士が胎盤や羊膜(ようまく)を共有しているかどうか」によって、以下の3つに分けられます。

  • 胎盤も羊膜も共有している一絨毛膜一羊膜(MM)
  • 胎盤は共有しているけれど羊膜は胎児それぞれにある一絨毛膜二羊膜(MD)
  • 胎盤も羊膜も胎児それぞれにある二絨毛膜二羊膜(DD)
多胎妊娠の分類(2)膜性

とくに重要なのが、胎盤の共有状態です。胎盤は、赤ちゃんがママのおなかの中で栄養を得るために欠かせない生命維持装置のようなもので、これを共有している一絨毛膜の多胎は、妊娠経過を慎重に見ていく必要があります。

胎盤を共有していると、栄養がどちらか一方の赤ちゃんに偏ることがあり、健康にも影響が生じる可能性があるからです。そのため一絨毛膜多胎の妊婦さんは医師の指示に従って、体調管理をすることが必要となります。胎盤を共有していない二絨毛膜の場合、比較的おだやかに過ごせることが多いですが、こちらも医師の指示に従って、安定した体調を保てるよう気をつけて過ごす必要があります。

多胎妊娠で気をつけたいこと、知っておきたいこと

多胎妊娠では、多胎ならではの苦労や心配もありますが、あらかじめ知っておくことで準備しておけるものもあります。そこで多胎の妊婦さんが気をつけておいたほうがよいこと、知っておいたほうがよいことをまとめました。

対応できる医療機関が限られる

多胎児の妊娠・出産では、対応可能な医療機関が限られます。そのため、中には希望する医療機関にかかることができない場合もあり、不便を感じるかもしれません。しかしその一方で、多胎妊娠に対応している医療機関では、多胎児家庭向けの教室を開催したり、多胎児のサークルと交流したりしているところもあり、ママ同士のつながりができるといったメリットもあります。

体が小さい傾向にあるが、生まれてからの発達は単胎と変わらない

多胎妊娠では、単胎児と比べて体が小さい傾向にあったり、多胎児の子ども同士で体の大きさに違いがあったりするため、赤ちゃんの体の大きさを心配する人もいるようです。

また、多胎児は単胎児より小さく生まれることが多いですが、生まれたあとの体の発達は単胎の赤ちゃんと変わらないといわれており、3~6歳ごろには体の大きさも単胎児に追いつく傾向が見られます。長い目で見守ってあげましょう。

おむつ、ミルク、衣類などが2倍、3倍必要

多胎児家庭ではミルク、おむつ、肌着、衣類など産後の準備品が、少なくとも単胎児の2倍は必要です。また、赤ちゃんが成長して外出ができるようになってくると、多胎児用のベビーカーなど、多胎児専用の育児グッズが必要になることもあるでしょう。たくさんの育児用品をそろえるには、経済的負担も大きくなります。自治体によっては多胎児家庭への負担軽減のために費用の補助、洋服や育児グッズのリサイクルなどを行っているところもあるので、そうした自治体の補助を上手に利用しましょう。

多胎妊娠で気をつけたいこと、知っておきたいこと

産休の期間、分娩の費用……ここが違う多胎妊娠と単胎妊娠

また単胎妊娠と多胎妊娠では以下のような点が異なります。

 

産休の期間

多胎妊娠の場合、労働基準法第65条に基づき、産前休暇を出産予定日の14週間前からとることができます(単胎の場合は6週間前から)。 単胎妊娠よりも約2ヶ月早く取得することが可能です。

出産の方法・時期

多胎妊娠の場合、早産を防ぐことが大切です。また双胎妊娠では妊娠37週前後の時期に出産をすることが多いようです。出産の方法については、はじめから帝王切開となることもありますが、たとえばふたごで、赤ちゃんが2人とも逆子でない場合には経腟分娩(普通分娩)を選択できる医療機関もあります。出産方法について希望があれば、事前に相談しておくとよいでしょう。

ただし、普通分娩を希望している場合でも、妊娠経過によっては帝王切開になる場合もあります。

健診・分娩の費用

多胎妊娠の場合、健診や出産にかかる費用が多くなりがちです。

まずは妊婦健診の回数が単胎妊娠よりも多くなるため、その分、健診の費用がかかります。また、早産になりやすいため、妊娠期間が長引き入院費が多くかかることもあるほか、一度に複数の赤ちゃんを出産するため分娩の費用も高くなります。

ただし、出産育児一時金は2人分もらうことができますし、早めに入院が必要になったり、手術が必要になったりした場合は、加入している健康保険組合に「限度額適用認定証」を申請することで、窓口での負担額を減額することができます。当てはまる人は、忘れずに行っておきましょう。

入院期間

多胎妊娠では妊婦さんと赤ちゃんの健康を守るため、妊娠経過によっては24~26週ごろに管理入院を行い、栄養の摂取と早産、妊娠高血圧症候群の予防処置をすることがあります。そのあとは一度退院できることもありますが、状況によっては引き続き入院になったり、28週頃に管理入院になったりすることもあるなど、さまざまです。

ただし、産後の入院期間については単胎妊娠の場合と同じです。普通分娩の場合は1週間ほど、帝王切開の場合は10日~2週間ほどで退院になります。

産休の期間、分娩の費用……ここが違う多胎妊娠と単胎妊娠

医師と相談しながら出産の日にそなえましょう

多胎妊娠は単胎妊娠に比べて体への負担も大きく、医師だけでなく妊婦さん自身も、常に妊娠経過や体調に気を配っておく必要があるなど、大変なことが多いでしょう。しかし一度に2人以上の子どもをもうけることができ、多胎妊娠ならではの大きな喜びを得られます。

医師や看護師、助産師などの医療スタッフのほか、家族や周囲の人にも積極的に相談しながら、安心して出産の日を迎えられるように備えておきましょう。

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この記事は2021年11月18日時点の情報です。

監修者

谷川原 真吾先生

谷川原 真吾先生

医療法人社団 スズキ病院 理事長スズキ記念病院 院長
1982年、東北大学医学部卒業、同産科学婦人科学教室入局。1990年、米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校留学。2014年、仙台赤十字病院副院長となり、2018年より日本産婦人科医会常務理事、宮城県産婦人科医会副会長、宮城母性衛生学会副理事長に就任。2020年、スズキ記念病院病院長。2021年、スズキ病院理事長。
 

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Last Updated : 2022/Mar/23 | CH-20220308-24