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葉酸サプリはどう選ぶ?口コミは参考になる?

妊活中から妊娠中にかけて必要な葉酸サプリ。購入する際、その商品の多さにびっくりされるかもしれません。どの葉酸サプリがいいのか、悩んだときに口コミを参考にされる方も多いことでしょう。しかし口コミの中には、正しくない情報が含まれていることもあります。ここでは、自分で正しく葉酸サプリを選ぶ方法をご紹介します。
葉酸サプリはなぜ必要?
葉酸はビタミンB群の一種で、おなかの中で急成長する赤ちゃんに必要不可欠な栄養素のひとつです。
特に妊娠初期の赤ちゃんは、脳や脊髄の基になる神経管が形成される時期にあり、たくさんの葉酸が必要です。葉酸が不足すると先天異常の可能性が高くなるといわれていますが、最近の研究からは、十分な葉酸を摂取することにより、このような先天異常を減らすことができるとわかってきました。
厚⽣労働省が推奨する葉酸摂取量
厚⽣労働省では妊活中~妊娠初期までの女性に対し、食品から摂るべき240µg/⽇の葉酸に加え、葉酸サプリ等から400µg/⽇の葉酸を摂取することを勧めています。また、妊娠中期・後期は食事摂取基準の葉酸量に加えて240µg/⽇、授乳中は100µg/⽇の葉酸を摂取することが望ましいとされています。

※厚生労働省: 「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書。18歳以降における推奨量

葉酸サプリのチェックポイント
葉酸サプリを選ぶ際にチェックしたい5つのポイントを見ていきましょう。
葉酸の種類
葉酸には大きく分けて2種類あります。
ひとつは⾷材に含まれている天然葉酸である「ポリグルタミン酸型葉酸」、もうひとつは、主に葉酸サプリなどに含まれている合成葉酸である「モノグルタミン酸型葉酸」です。
「天然葉酸」と聞くと「合成葉酸」よりもよさそうで、口コミなどでもおすすめされていることがあるかもしれません。
しかし合成葉酸は天然葉酸と比べ、体内でうまく使われる割合がよいのです。葉酸サプリを選ぶ時には「天然葉酸」「食事性葉酸」と表示されているものよりも合成葉酸をおすすめします。

葉酸の量
厚生労働省で推奨されている合成葉酸の量は400㎍/⽇なので、それよりも多いものを選びましょう。
ただし、食品に含まれる食事性葉酸には耐用上限量(健康障害のリスクがないとみなされる、習慣的な摂取量の上限)がありませんが、合成葉酸の場合は30~64歳までは900㎍、そのほかの年齢は1000㎍※が耐用上限量となっています。この上限量を超えないように葉酸サプリを選び、用量には気をつけましょう。
※サプリメント等、通常の食品以外の食品から摂取する葉酸の1日耐容上限量は15~29歳で900μg、30~64歳で1,000μg
厚生労働省:「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書
葉酸以外に配合されている成分
葉酸単独のサプリもありますが、ビタミンやミネラルなどが含まれている葉酸サプリがあります。日本女性はビタミンDや鉄分、カルシウム、マグネシウムなどが不足しがちなので、それらの栄養素を含む葉酸サプリがおすすめです。
ただし、妊活中、妊娠中にはビタミンAなど、摂りすぎに注意が必要な栄養素や、使用に注意が必要なハーブ系成分もあります。
口コミで「よい成分が入っている」とおすすめされていたとしても、簡単に判断せず、わからないことがあればかかりつけの医師に相談しましょう。
飲みやすさ
味やにおい、粒の大きさは、飲みやすさに関係してきます。粒が大きいものや、においが気になるもの、味が独特なものは、つわり中に飲み続けるのがつらくなる可能性があります。
飲みやすさは、サンプルで試してから選ぶことができるものもあります。
安全性
農薬試験やアレルギー試験、放射能試験など、安全性が確認された原料が使用されているか確認すると、より安心です。

葉酸サプリを選ぶ時は口コミだけでなく、自分の目で確かめましょう
葉酸は、おなかの赤ちゃんの健やかな成長のために必要不可欠な栄養素です。食事から摂る葉酸の他に、葉酸サプリで摂取することが厚生労働省でも推奨されています。
葉酸サプリを選ぶときには、葉酸の「種類、量、葉酸以外に配合されている成分、飲みやすさ、安全性」の5つのポイントをチェックしましょう。
口コミを見ることで実際にサプリを飲んだ方々の意見が参考になるでしょう。しかし、葉酸サプリ選びで一番大切なのは、ご自身の目で正しい情報かどうか確認すること。パッケージやホームページなどを見て調べてみましょう。
わからないことや不安なことは、かかりつけの医師に相談することをおすすめします。
この記事は2021年10月6日時点の情報です。
※2021年9月 合同会社カンター・ジャパン調べ インターネット調査 調査対象:産婦人科、産科、婦人科、生殖医療科、不妊治療科150名


Last Updated : 2021/Sep/30 | LMR-CH-20210816-10