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【医師監修】陣痛とは?出産時に妊婦さんの体はどうなっている?

陣痛とは?出産時に妊婦さんの体はどうなっている?

出産が近づいてくると「いつ陣痛がくるか」と、そわそわするかもしれません。陣痛の痛みはどれくらいなのか、どんなふうにお産がはじまるのかなど、さまざまなことが気になってくることでしょう。そこで今回は、陣痛をはじめとした、出産時に生じる妊婦さんの体の変化について紹介します。

陣痛とは

陣痛とは赤ちゃんを産むときに生じる、子宮(正確には子宮筋)の収縮のことをいいます。


妊娠中の女性の子宮は、赤ちゃんが十分に発育するまでは収縮が起こらないようになっています。しかし赤ちゃんが外の世界で生きられるくらいにまで育つと、今度は分娩に向けて収縮がはじまり、陣痛がおこります。陣痛は妊婦さんの意志とは無関係におこるため、妊婦さん自身がコントロールすることはできません。


陣痛の間、子宮は収縮と休止を一定の間隔で繰り返します。子宮が収縮するときを「陣痛発作」といい、強い痛みはこのときに生じます。痛みがピークを迎えると、その後は収縮が一時休止するため、痛みがやわらぎます。この収縮が休止している期間を「陣痛間欠」といいます。陣痛がピークを迎えてから陣痛間欠を経て、次の陣痛発作がはじまるまでを、陣痛の1つの周期と考えます。

陣痛の強さ

陣痛はどうやって始まる? 出産の流れと妊婦さんの体に起こること

続いて、陣痛の流れについて知っておきましょう。


「陣痛がはじまるのは分娩がはじまってから」と思うかもしれませんが、じつは陣痛は妊娠中にもおこることがあります。妊娠中の陣痛はブラクストン‐ヒックス収縮 と呼ばれており、痛みを感じない、ごく軽いものであることがほとんどです。その後、分娩の前兆としておこる「前駆陣痛」からは徐々に痛みを感じ始めていきます。前駆陣痛がはじまってからお産が終わるまでの痛みの変化を、お産の流れとともに見ていきましょう。


前駆陣痛(ぜんくじんつう)

妊娠末期に起こる不規則な陣痛を前駆陣痛といいます。前駆陣痛は分娩の前兆として、お産の開始に先行しておこります。前駆陣痛には子宮下部を広げ、子宮頸管(しきゅうけいかん)をやわらかくさせる働きがあります。


陣痛が不規則なうちは、まだ赤ちゃんは生まれてきません。一定の規則的な間隔で来るようになるまで、落ち着いて待ちましょう。

陣痛

分娩陣痛(ぶんべんじんつう)

陣痛が規則的になると、いよいよお産のはじまりです。間隔が1時間に6回以上(陣痛周期が10分以内)になってから、赤ちゃんが生まれ出るまでにおこる陣痛は「分娩陣痛」と呼ばれています。分娩陣痛がはじまると子宮口が開き、赤ちゃんが生まれる準備が本格的に進んでいきます。産院にはこのタイミングで連絡をするとよいでしょう。


はじめてお産を迎える初産婦さんの場合、この規則的な陣痛が10~12時間程度続くといわれています(経産婦の場合は4~6時間。いずれの場合も個人差があります)。この間に子宮口は7~8cmにまで開いていき、陣痛周期も3分程度にまでどんどん短くなっていきます。


子宮口が10cmくらいまで開き、全開になると破水がおこり、赤ちゃんが出てきます。ここからは陣痛の痛みがもっとも強く、間隔も短くなります。そして赤ちゃんが出た後も胎盤、卵膜、臍帯(さいたい:臍の緒のこと)を体内から出すために分娩陣痛はゆるやかに続きます。


後陣痛(こうじんつう)

分娩陣痛の後、産褥期にも痛みが生じることがあります。これは後陣痛と呼ばれ、主にはがれた胎盤の血管を圧迫し、止血をするためにおこります。後陣痛は初産婦より経産婦で強くなる傾向にあります。

陣痛の痛みはどれくらい? 痛む場所は?

陣痛の強さや間隔がお産の経過とともに変わっていくのは、先ほど説明したとおりですが、じつは痛みを感じる場所も変わっていくといわれています。

陣痛の場所と強さ

※日本産科麻酔学会「陣痛の場所と強さ」より作図

まず、分娩第Ⅰ期とよばれる、陣痛がはじまったばかりの時期は、下腹から腰にかけて痛みを感じることが多いようです。 このころの痛みは陣痛の中では比較的軽く、「生理痛のような鈍い痛み」と表現されることもあります(イラスト内「分娩第Ⅰ期はじめ」)。


お産が進むにしたがって、痛みを感じる範囲は徐々に広がっていきます。子宮口が全開になる、分娩第Ⅰ期のおわりころには、おへその下から、腰全体にまで痛みが広がり、体の外に赤ちゃんを出そうと子宮が強く収縮するようになるため陣痛も強くなります。このときの痛みを「腰がくだかれるような痛み」という人もいるようです(イラスト内「分娩第Ⅰ期おわり」)。


子宮口が全開になった後、痛みはお産の進み具合にともなって、おなかから外陰部や肛門周辺に移動していきます(イラスト内「分娩第Ⅱ期はじめ」)。そして赤ちゃんが産まれ出るタイミングで、その痛みはピークに達するといわれています(イラスト内「赤ちゃんがうまれるとき」)。 このときの状況は「強い力で引っ張られるような痛み」や「焼けつくような痛み」と表現されます。痛みの強さや場所、陣痛の進み方には個人差があり、上記にあてはまらないこともありますが、おおむねこのように陣痛を感じるといわれています。


なお、分娩時の陣痛は強すぎても弱すぎても、円滑なお産の進行の妨げになります。強すぎる陣痛は過強陣痛(かきょうじんつう)と呼ばれ、赤ちゃんに大きな負担がかかってしまいます。一方、弱すぎる陣痛は微弱陣痛と呼ばれ、お産がうまく進行しなくなります。微弱陣痛は、はじめから陣痛が弱い場合と、最初は正常な陣痛だったのが途中から弱くなる場合とがあります。予定日近くに規則的なおなかの張りや違和感がある場合は、もしかすると微弱陣痛である可能性も考えられます。心配なときはかかりつけの産科に連絡しましょう。

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陣痛について不安なことは医師に相談しましょう

陣痛は最初、不規則に始まりますが、お産が始まると規則的になり、その後お産の進行とともに痛みは強く、間隔も短くなっていきます。またお産の進行にともない、痛みを感じる場所や痛みの感じ方も変化していきます。ただし妊婦さんの体調によっては陣痛が途中で弱くなってしまうこともあり、注意が必要です。


まずはお産に耐えうる、健康な体を保つことが大切といえます。体に必要な栄養を上手に摂取しながら、妊娠生活を過ごしていきましょう。
陣痛やそれに伴う体の変化について、わからないことや不安なことがあるときは、かかりつけの医師に相談しましょう。

今、体の中で何が起こってる?「妊娠10ヶ月カレンダー」

この記事は2021年11月11日時点の情報です。

監修者

谷川原 真吾先生

谷川原 真吾先生

医療法人社団 スズキ病院 理事長スズキ記念病院 院長
1982年、東北大学医学部卒業、同産科学婦人科学教室入局。1990年、米国カリフォルニア大学サンフランシスコ校留学。2014年、仙台赤十字病院副院長となり、2018年より日本産婦人科医会常務理事、宮城県産婦人科医会副会長、宮城母性衛生学会副理事長に就任。2020年、スズキ記念病院病院長。2021年、スズキ病院理事長。
 

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Last Updated : 2022/Mar/23 | CH-20220308-24