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妊活夫婦が知っておきたい 上手なコミュニケーションで喧嘩を回避

今も昔も夫婦に“喧嘩”はつきものですが、特に妊活中は、思わぬことで喧嘩になることもあるでしょう。夫婦が力を合わせて妊活するはずが、喧嘩ばかりではふたりの心が離ればなれになってしまうことも……。

妊活中、喧嘩を減らすためにできることはないのでしょうか?

夫婦がコミュニケーションをとりつつ、上手に怒りをコントロールする術を日本アンガーマネジメント協会の戸田久実さんに伺いました。

入門編 喧嘩をしないで妊活に取り組めるように

「アンガーマネジメント」の概要とともに、知っているようで知らない「怒り」の性質を学びましょう!

アンガーマネジメントとは?

「怒りの感情と上手に付き合う」ことを目的とした心理トレーニングのことです。
近年では、教育・職場環境の改善、学習・業務パフォーマンスの向上を目的に、企業の研修やビジネスマンの自己研鑽に取り入れられています。

怒りには4つの性質があります!

高所から低所へ向かう

立場や発言力の強い人から弱い人へ向かい、そこからさらに弱い人へ……つまり、高所から低所へと連鎖していく傾向があります。自分の怒りも他者からの怒りも、連鎖させないように気をつけましょう。

伝染しやすい

人の感情は、周囲に伝染(情動伝染)する傾向があります。特に怒りはエネルギーが強いため、伝染しやすいのです。夫のイライラした様子を見ていて、自分もイライラしてしまった経験はありませんか?

身近な人にほど強くなる

身近な人には「自分を分かってくれている」「夫ならコントロールできる」などと期待や甘えが生じがち。そうした思い込みが、怒りのきっかけになるのです。夫婦のように長く一緒にいても、夫は自分とは違う人間なのです。

モチベーションになる

これまでに、他人や自分への怒りがきっかけで「絶対に見返す!」と奮起し、何かを成し遂げた経験はありませんか?時に怒りは、前向きで建設的な行動にも結びつくこともあるのです。

妊活するなら知っておきたい!怒りにも男女の違いが

男性

男性はヒステリックな怒りにとっても弱いもの。夫のプライドを傷つけないよう、冷静になって、今の自分の気持ちを伝えてください。

女性

女性は高圧的、一方的な怒りを特に苦手としています。男性は対等な目線を意識して、決めつけたり押し付けたりせずに気持ちを伝えましょう。

実践編 夫婦のコミュニケーションである会話も一工夫

会話は夫婦の大切なコミュニケーションのひとつ。夫婦ともにできることは、ちょっとした心遣いです。そこで、家庭内でよく見られるシチュエーションをベースに、NGセリフとOKセリフの違いを見比べてみましょう。

強い口調で責められ傷ついた場合

「何でそんな言われ方しなきゃいけないの!」
「今の○○○という言葉がすごく傷ついた。もう少し落ち着いて、言葉を選んでほしいな」

まず傷ついたことを伝え、では「どうしてほしいのか」を話しましょう。

掃除中に大切な物を捨てられた場合

「何で勝手に捨てるの!余計なことしないで!」
「掃除をしてくれてありがとう。でもあれは大切な物だったから、確認してから捨ててほしかった」

どうしてほしかったか伝える前に、掃除に対する「感謝」を伝えてください。

高価な品物を相談せずに買われた場合

「信じられない!あなたって本当に勝手な人ね!」
「これがほしかった気持ちは分かるの。でも、相談なしに決められたことがショックだった」

人格否定につながる言葉は避け、「何がショックだったか」を伝えます。

休日のたびに1人残された場合

「また?出かける所がたくさんあっていいわね!」
「休日に1人は寂しいの。私もどこかへ連れて行ってほしいな」