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妊活・妊娠中に必要なビタミンDについて
妊娠前から妊娠中にかけて、ビタミンDは大切な栄養素のひとつとされています。もともと不足しやすいため、日頃から意識して摂りたい栄養素です。今回は、妊活・妊娠中に分けて、杉山産婦人科 丸の内 院長の黒田恵司先生と、よしかた産婦人科 院長の善方裕美先生に、ビタミンDの重要性についてお話を伺いました。
杉山産婦人科 丸の内院長 黒田 恵司 先生
― ―妊娠を考え始めたら知っておきたい「ビタミンDと妊活」の大切な関係
妊娠を希望する女性において、ビタミンDは欠かせない栄養素です。特にビタミンDは一般的に免疫と関係することがわかっており、妊娠において半分男性から由来する受精卵を受け入れる上で、ビタミンDの役割が重要になります。
ビタミンDは魚やきのこ類にも含まれていますが、主に日光を浴びることで体内でつくられます。近年は屋外で過ごす時間の減少や紫外線対策により、体内でビタミンDをつくる機会が減っているため、日本人女性では不足している人が非常に多いことがわかっています。
妊活期からビタミンDを意識して補うことが、健康な妊娠・出産のために必要であることが多数報告されています。また、ビタミンDをサプリメントで摂る際は、単独で摂るよりも葉酸・ビタミンB群と一緒に摂取する方が、より望ましいこともわかっています。そのため、妊娠を考えたらバランスよく補える妊娠用のマルチビタミンサプリメントの活用をおすすめします。これにより、妊娠に向けた栄養状態を整えることができます。
よしかた産婦人科 院長 善方 裕美 先生
― ―妊娠前から意識したい、ビタミンDと女性の健康の関係
ビタミンDはカルシウムの吸収を促進し、骨の健康を支える役割を担っており、妊娠中・授乳中の女性では、特に大切な役割を果たします。
不足すると、骨に必要なカルシウムがうまく吸収できず、お母さん自身の骨が弱くなりやすいです。また、授乳期には母乳に骨から栄養が多く使われるため、さらに不足が進みます。
また、妊娠中にビタミンDが少ないと、生まれてくる赤ちゃんも不足した状態でスタートすることになり、骨の発達や体の成長に影響が出る可能性もあります。実際に日本では、0~5カ月乳児の約半数がビタミンD欠乏と報告※1もされています。
最近では、胎児のころのビタミンD不足が、骨以外の健康にまで影響を及ぼす可能性もあると考えられています。
現代の生活ではビタミンDが不足しやすいため、妊娠を考えた段階から意識して摂ることが大切です。生活環境によって十分に補えない場合は、サプリメントの活用も選択肢となります。ビタミンDサプリメントは、1000IU (25µg)程度配合されているものがちょうど良いですね。
※1 Nakano S, et al. J Nutr Sci Vitaminol. 2018;64:99-105,
対談:妊活期から妊娠中まで、“続けられる栄養習慣”を味方に
黒田 恵司 先生×善方 裕美 先生
黒田先生:日本人女性(20〜39歳)のビタミンDの食事による摂取量は年々減っており、2019年までの18年間で約30%も減少しています(図)。妊娠を希望される方の中にも、ビタミンDが不足している方がとても多いと感じます。
善方先生:葉酸サプリメントを飲む方は増えましたが、ほかにも意識して摂ってほしい栄養素があります。ビタミンDは「骨に良い」というイメージがある一方、妊娠期にも大切だということを知らない方はまだ多いと思います。
黒田先生:ビタミンDは骨の健康はもちろんですが、妊活中の女性にも欠かせない栄養素です。日頃から継続的にしっかり摂ることが、より重要になります。妊娠前から出産期まで意識して取り入れたい栄養素のひとつです。
善方先生:現代の女性は忙しく、食事の形態も変わってきているので、食事だけで必要な栄養素を満たすのは難しいですよね。
黒田先生:そうですね。妊娠を考えた段階でサプリメントを活用するのも良いと思います。
善方先生:妊娠中の母体を守ることは、赤ちゃんの健康にもつながります。負担なく続けられるサプリメントは心強いですね。
ビタミンDの食事からの摂取量は年々減少傾向
【方法】平成7年以降の国民健康・利用調査のデータから、ビタミンD摂取量について、性・年齢階級別に集計し、平均値・標準偏差の年次推移を示した
厚生労働省: 平成30年国民健康・栄養調査報告
黒田先生と善方先生のアドバイス―妊活期から始める、母子のためのビタミンD
日本人女性の多くはビタミンDが不足しており、妊娠を考え始めた段階から意識して補うことが大切です。なお、ビタミンDが不足しているかどうかは、ブライダルチェックも含め調べられる医療機関もあります。
妊娠中のビタミンD不足は、母体の骨の健康に影響し、赤ちゃんも不足した状態で生まれてくる可能性があります。妊活期からの備えが重要です。
食事や日光浴だけでビタミンDの必要量を満たすのは難しく、働く女性が多い現代では、サプリメントで補うことも有効な選択肢です。
妊活・妊娠中には、ビタミンD1000IU(25µg)と共に、サポートしあう葉酸・ビタミンB群を含むマルチビタミンサプリメントをおすすめします。
黒田 恵司(くろだ・けいじ)先生プロフィール
丸の内院長・生殖医療専門医。不妊症、内視鏡手術が専門。とくに原因不明の不妊症や着床不全などの難治性不妊症を研究している。順天堂大学准教授、杉山産婦人科新宿院常勤を経て、2023年より現職。
善方 裕美(よしかた・ひろみ)先生プロフィール
医学博士。よしかた産婦人科 院長、横浜市立大学産婦人科 客員教授。日本産科婦人科学会専門医、日本女性ヘルスケア専門医、日本骨粗鬆症学会認定医。
**MAT Q4 2024 sales data based on value manufacturer’s selling price from Nicholas Hall’s global CHC sales database, DB6
※2025年1月 株式会社RJCリサーチ調べ インターネット調査 調査対象:産婦人科、産科、婦人科、生殖医療関連診療科 150名
※2025年1月 株式会社RJCリサーチ調べ インターネット調査 調査対象:産婦人科、産科、婦人科、生殖医療関連診療科 150名
Last Updated : 2026/Mar/24 | CH-20260217-01



